オーストラリアの年金は個人年金です。運用は自己責任。今回の金融危機で、ほとんどの人が大ダメージを食らったはずです。通常、デフォルトの運用パッケージは半分くらい株が含まれているので20%位年金が目減りしてしまった人が多いはずです。もし、全額株で運用していれば半分が吹っ飛んだことになります。私はどうかって?ノープロブレムです。実は、某掲示板の経済関係スレッドで2007年8月にサブプライム問題がはじけるというのが2007年初めころから話題になっていました。ほんとかなーと思っていたところ本当にはじけちゃったじゃないですか。私は株価がそこそこ回復した2007年9月に年金運用から株を全部排除。金利運用だけに切り替えました。この切り替えもネットで即できます。当時の金利は年7%近くあったので株なんかをやってリスクを取る意味がまったくありませんでした。一応、友人には私の考えを伝えておきましたが、誰も真面目に考えなかったみたいですね。まあ、自己責任ですから。と、いうことでここでは経済のことも多少情報を仕入れておかないと、たいへんなことになります。結構みんなパニクってるみたいで年金運用会社が臨時の説明会なんかを開いておりました。いまさら何やっても、手遅れだと思いますが。結局、次の上がり局面を逃がさないために、今のまま運用したほうがいいという、当たり障りのない、聞いても特に意味のないアドバイスしかできなかったようです。
ところで、個人年金なので自分が貯めて、運用して増やした分しか退職後に使えないわけです。オーストラリアでは面白い制度があって、55歳を過ぎるとそれまでに貯めた年金から支払いを受け、浮いた給与を年金に入れることができます。ん、なんも違わんじゃないかと、お思いかも知れませんが、これがえらい節税になるのです。給与として貰うと最大税率は47.5%ですが、年金に振りこむ分は税金が15%しかかからないのです。私の場合は年間A$10,000以上の節税になっています。これはでかいです。年金に入れる分は課税所得とはみなされないので定額給付金も全額受け取れました。