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私の経験した範囲のことを気が向いたときに書いて行きます。ここで書くことは私の狭い経験の範囲内ですので、オーストラリア全体にはどこまで当てはまるかわかりません。

14/05/2009

年金

オーストラリアの年金は個人年金です。運用は自己責任。今回の金融危機で、ほとんどの人が大ダメージを食らったはずです。通常、デフォルトの運用パッケージは半分くらい株が含まれているので20%位年金が目減りしてしまった人が多いはずです。もし、全額株で運用していれば半分が吹っ飛んだことになります。私はどうかって?ノープロブレムです。実は、某掲示板の経済関係スレッドで2007年8月にサブプライム問題がはじけるというのが2007年初めころから話題になっていました。ほんとかなーと思っていたところ本当にはじけちゃったじゃないですか。私は株価がそこそこ回復した2007年9月に年金運用から株を全部排除。金利運用だけに切り替えました。この切り替えもネットで即できます。当時の金利は年7%近くあったので株なんかをやってリスクを取る意味がまったくありませんでした。一応、友人には私の考えを伝えておきましたが、誰も真面目に考えなかったみたいですね。まあ、自己責任ですから。と、いうことでここでは経済のことも多少情報を仕入れておかないと、たいへんなことになります。結構みんなパニクってるみたいで年金運用会社が臨時の説明会なんかを開いておりました。いまさら何やっても、手遅れだと思いますが。結局、次の上がり局面を逃がさないために、今のまま運用したほうがいいという、当たり障りのない、聞いても特に意味のないアドバイスしかできなかったようです。

ところで、個人年金なので自分が貯めて、運用して増やした分しか退職後に使えないわけです。オーストラリアでは面白い制度があって、55歳を過ぎるとそれまでに貯めた年金から支払いを受け、浮いた給与を年金に入れることができます。ん、なんも違わんじゃないかと、お思いかも知れませんが、これがえらい節税になるのです。給与として貰うと最大税率は47.5%ですが、年金に振りこむ分は税金が15%しかかからないのです。私の場合は年間A$10,000以上の節税になっています。これはでかいです。年金に入れる分は課税所得とはみなされないので定額給付金も全額受け取れました。

14/05/2009

定額給付金

出ました。OZ版定額給付金。2週間ほど前に税務署からA$900を口座に振り込んだという手紙が来ました。以前にも二回ほど給付金が出ましたがこれらは低所得者、子持、年金生活者が対象でしたが今回は全納税者が対象です(ただし、所得制限あり)。当家の場合納税者が3人なので総額A$2,700です。今回のは政府が発表してから一ヶ月くらいで、出たのかな?オーストラリア政府はどっかの経済大国と違って動きが早いです。しかも、どっかの野党と違ってここの野党はこういうことを政局にしません。経済、雇用対策は最優先という合意ができていると思います。だいたい日本の定額給付金少なすぎるし、時間がかかり過ぎ。日本の経済力を考えれば\12,000なんてケチなことは言わずに十万くらいは出すべきでしょう。OZは貯金なんてほとんどしないので結構効果はあるかもしれません。買い物しても、ほとんどのものは輸入品なんですが、通常工場出荷値は売値の1/3位と思われるので少なくとも半分以上はオーストラリア内におちるはずです。私は家の手直しにでも使うつもりです。

ちなみに、私は本来なら所得制限でほとんど給付金をもらえないのですが、年金の節税対策をしているので満額もらえました。

15/02/2009

山火事

今、メルボルンの山火事が話題ですが、シドニーでは幸い、気温が高いにも関わらず珍しく湿度も高く、山火事はほとんど発生していません。

メルボルンの200人以上のかたが亡くなった大被害は、実は人災と言っていいものなのです。放火をする馬鹿もんがたくさんいるのはもちろんですが、メルボルンのあるビクトリア州では森林の手入れ(落ち葉の整理、下生えの伐採など)を全くしていなかったようなのです。これはグリーニー(環境保護原理主義者)の悪行です。何を勘違いしたのか、自然には人の手を入れるべきではないというとんでもない主張をしています。そして、それを押し通してしまい、森林の手入れができなくなってしまったのです。そこで、森林は落ち葉、下生えに埋もれ、山火事が起こるとこれらがすさまじい勢いで燃えだすのです。ラジオで聞いたんですが、ビクトリアの田舎で自分の家のまわりの森林を昔からやってたように、勝手に手入れをした人が、罰金A$100,000の判決を受けたそうです。でも、その人の家は今度の山火事でも全く被害を受けず、まわり他の家は全部燃えてしまったそうです。グリーニー狂ってますね。人の命より自分たちの思い込みのほうが大切なんでしょう。クジラ騒動にも同じようなものを感じます。だいたい、自然なんて、人間に優しいもんじゃない。人の手の入っていない自然は凶暴なものです。

ちなみに、シドニーのあるNSW州では、10年以上前の大山火事のとき森林の手入れをしていなかったのが問題になりました。その後、あの時のようなひどい山火事は起きていません。多分、森林を自然のまま放置するというバカげたことをやめたんでしょう。

21/12/2008

国際金融危機の報道

最近の日本の報道を見ていると、やたらに危機を煽り立てているように思えます。今回の危機の影響はオーストラリアのほうがはるかに大きいはずです。AU$はUS$に対して40%近い大暴落。頼みの資源価格も大暴落。資源国のくせに、資源高だったにも関わらず貿易赤字で、為替介入するような外貨準備もほとんどなし。オーストラリアの状況は日本なんか比較にもならないほどひどいはずですが、こちらの報道は日本みたく煽り立てるようなことはしていません。たぶん世界中どこと比べても日本の状況はましなはずです。それなのになぜああいう国民の危機感を煽り立てるような報道ばかりするのでしょうか?今は景気対策が一番重要なはず。それにはばらまきでも何でもいいから、国民にお金を使ってもらわににゃならんわけです。何を考えてああいうネガティブな報道ばかりするんでしょうか?あんなものみてりゃ、誰だってお金使わなくなりますよ。政府の景気対策もネガティブ報道のせいで無に帰してしまうことでしょう。まあ、私は日本のマスコミは全く信用していないので「またやってるな」としか思いませんが。

それに、なんで円高が悪いような報道をするんでしょうか?悪いことばかりじゃないでしょう。自分のお金の価値が世界的にみれば上がるんですよ。ここオーストラリアでAU$が上がって喜ばない人間なんか見つけるのは困難ですが?ここしばらくのAU$暴落で自分の貯えが40%近くも減価してしまった感じで私としては大ショックです。

オーストラリア政府も景気対策でバラマキを始めました。ただし、日本と違って、年金生活者、子持、低所得者だけみたいです。オーストラリアでさえ、このように、選別的バラマキができるのに、なぜはるかに先進国の日本の役人はできないのでしょうか?謎です。

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